インドネシア語を勉強している日本人よりも
日本語を勉強しているインドネシア人の方が
圧倒的に多いという事実を知っていますか?
バリ島があるインドネシアは、日本語学習者の数が世界で2番目に多い国です。
- 中国:1,057,318人
- インドネシア:711,732人
- 韓国:470,334人
- オーストラリア:415,348人
- タイ:183,957人
- ベトナム:169,582人
参考:国別の日本語教育情報(独立行政法人国際交流基金:外務省所管)
なぜ多くのインドネシア人は日本語を勉強しているのか?
多くのインドネシア人が日本語を勉強している理由は、1つだけではなく複数の理由があります。
- 日本の文化
- インドネシアの教育制度
- 日本で働くため
日本の文化
インドネシア人が日本語の勉強を始めるきっかけとして、最近特に多いのはアニメの影響です。
人気アニメのワンピースやナルトだけでなく、その他様々な日本のアニメに興味をもつインドネシア人が増えている印象があります。
日本のアニメやアイドルをきっかけに、侍や忍者、お城や神社などといった日本の文化に興味をもち日本のことが好きになるインドネシア人も多いです。
日本語を勉強しているインドネシア人に
「なんで日本語を勉強しているのですか?」
という質問すると、
「日本のアニメが好きだからです」
という答えがかえってくる確率は高いです。
インドネシアの教育制度
日本のアニメは世界的に人気ですが、インドネシア人の日本語学習者の数だけ他の国と比較してものすごく多いのは、なぜだと思いますか?
今回のテーマである
「なぜ多くのインドネシア人は日本語を勉強しているのか?」の本質的な答えとして、じつはこのインドネシアの教育制度が深く関係しています。
日本語はインドネシアの中高校の第二外国語の一つに指定されていることもあり、アニメが好きな高校生が「日本のアニメが好きだから、日本語を勉強しよう!」と考える流れが生まれやすくなっています。
今はもう違いますが、2013年までは、インドネシアの高校では日本語は必須科目でした。
そのため社会人になった20代や30代のインドネシア人でも、過去に日本語を勉強したことがある!というインドネシア人はけっこう多いです。
インドネシアの中高校生以外のインドネシア人で
「日本のアニメが好きだから」という理由だけで
日本語を本気で勉強し続けるインドネシア人は
じつはけっこう少ない、という可能性が高いです。
- 「アニメが好きだから」
- 「日本の侍にあこがれて」
- 「日本のアイドルが大好きで」
という理由は「きっかけ」になりますが
その後本気で日本語を勉強し続ける人は
以下のことを考えることが多いようです。
↓
日本で働くため
意外にあまり知られてない理由がこれです。
日本で働きたいと考える
インドネシア人は多いです。
その大きな理由は金銭面。
インドネシア人の平均給料は安いので
日本で就職して裕福になりたいと考え
日本語学校に通う決断する人も多数います。
つまり、大人になっても日本語を勉強し続けているインドネシア人の中には、お金を多く稼ぎたいという理由で日本語の勉強を頑張っている人が多いのです。
割合でいったらたしかに多いかも。でも、「日本人の恋人ができた」「日本人の恋人がほしい」という理由で、日本語の勉強をし続ける人もいるので一概にはいえない部分ですね💡
最後に
今回、日本語を勉強しているインドネシア人が多い理由を3つ紹介しましたが、インドネシアの日本語学習者全体のほとんどが中高校生なので、2つ目に紹介した「インドネシアの教育制度」が1番の理由だといえます。
- インドネシアの日本語学習者の合計:711,732人
※そのうちの9割以上が中等教育(高校)
ただ、この調査結果は回答があった人だけのデータなので、趣味などで日本語を勉強しているインドネシア人の数はもっと多いでしょう。
私はこのサイトとは別で、日本語を勉強しているインドネシア人向けに、kamus bahasa jepangというサイトを運営しています。
インドネシア人向けのサイトの読者データを確認しながら、日本語を勉強しているインドネシア人が想像以上に多いと感じることがよくあります。
■ご利用者数:約110万人
(2017年1月-2020年12月統計)
ちなみにこのデータはGoogleアナリティクスのデータなので、どの地域で読者が多いのかなどもわかります。
やはりインドネシアのジャカルタの読者が1番多く、その他のインドネシアの地域だと、スラバヤ、メダン、バンドゥンなどに住むインドネシア人に多くご利用いただいています。